♡らあらの趣味ブログ♡

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【違和感が癖になる】MARETUさんのホワイトハッピー 感想・考察

 


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ーぼくの一等賞を奪いに来てー

 

こんにちは〜らあらです。

今日はMARETU様のホワイトハッピーという曲の感想を語ろうと思います。

 

私は、MARETU様の曲が大好きです....!

 

曲の最後には自分の中にある見てはいけないずっと奥に隠していた醜い感情の本性を見事に言い当てられ、あらわにされてしまった敗北感を味わされます。

 

歌の世界

曲を目をつむって聞いていると、歌詞やメロディによって小さな世界が作り出されます。

その世界は曲を聞いている時にしか現れない、儚く尊い世界です。

その世界に迷い込んだ私は、どう足掻いてもこの世界から抜け出せません。

その世界は、時に心地よく、時に不快で苦しい。

私の中に現れたホワイトハッピーの世界は、複雑な感情でごちゃごちゃになっています。

感想

ホワイトハッピーを聞き終わった時、

体が震えていました。

凄く怖くて

絶対に戻りたくないのに、心のどこかでまた行こうとしてしまう。

何度も聴こうとしてしまう。

この曲は明るいメロディーなのに、曲の勢いが凄く頭が追いつかなかったです。

 

最初に、カンカンカンと何かを叩いた音が鳴ります。

愉快で明るい雰囲気です。

そして

ちょ待って、それって扇状?

と声が高くて可愛い少女が問いかけてきます。

愉快なリズムとで楽しい気持ちになりました。

少女が踊りながら、

私がいる部屋のドアをコンコンと叩いて、

呼びかけているみたいでした。

じゃないよ、これって洗脳

また少女の声が聞こえて、自問自答しているみたいでした。

少女自身が洗脳されていると言い聞かせているように。

何に洗脳されているんだろう...

洗脳されているのを知っていてどうしてそんなに明るい曲調でいきいきとした声なんだろう...

私の頭の中は、はてなでいっぱいでした。

凄く幼い少女が知ってはいけない秘密を持っていて、

誰にも言い出せず、凄く怖いけどその怖さをなくそうと

無理やり明るく振る舞っているように感じました。

そのせいで私の心のどこかで

不安が生まれてきました。

「ちょっと怖いなあ。」

そう思った自分の心を無視して聴き続けました。

ねーねー聞いて、これって重症?

決定打食らった急所、

クラっときてもう、倒れたい

幼くてかまってほしい感じの女の子で、

何度も痛い思いをして心はもう限界なのに

どうせ現実は変わらないんだから

いっそ割り切ってもう明るくしよう!

と言っているような気がしました。

それからの「ふぇ!?」がやっと私に気づいて

本当のことを知っている「本来の自分」から

皆から強要されている「素直で可愛い自分」に

変わるかのように

曲調が大きく変わりました。

素直で誰からも好かれる

明るい女の子に。

 

彼女は人によって態度や人格を変えることができるほど、

柔軟で賢いのでしょう。

彼女はいつも素直で周りが彼女に求めるままに、

「一等賞」を取っていた素直な女の子なのかもしれません。

でもそれは、

皆が作り上げた「私」で、

本当の「私」ではない。

そのことを

誰にも言えないし、言えない。

本当は、

ありのままの「私」を見てほしい。

だれかが作り上げた、甘ったるい理想で固められた「私」じゃなくて。

本当は無理だって分かっているけど諦めきれなくて、

せめて歌にしようと歌っているように感じました。

ぼくの一等賞を奪いに来て 

奪いに来て

恥ずかしがらないで

一直線に迎えに来て

迎えに来て、いますぐにさあ

このサビで、私はハッとしました。

彼女は今まで取ってきた「一等賞」を取られてでも、

私の本当を知ってほしい。

私のことを見てほしい。

誰にも汚されていない、本当の優等生じゃない自分を。

誰かによって作られた嘘の自分の価値は、今まで取ってきた

「一等賞」だけだから、

この一等賞を奪われれば私は本当の誰にも期待されない本当の自分に戻ることができる。

そう伝えたかったのかもしれないと思いました。

 

愛なんて、壊れてしまえばいいんだ!

私はこの歌詞が大好きです。

彼女の心からの叫び、だと思ったからです。

彼女はもしかすると充実した家庭に生まれ愛情深く育ってきたのかもしれません。

 

でもそれが段々と苦痛となって、

本当の自分じゃなくなっている変化に戸惑い、

でも今までの頑張ってきた一等賞を捨てる覚悟もできず

何もせずただ従うまま。

操り人形のような自分が嫌い!

もういっそ、窮屈な愛なんて壊れてしまえばいいのに!

そう痛感しました。

 

私は彼女の心からの叫びに、

何も応えることができませんでした。

 

彼女は明るかったから。

 

彼女が本当に思っていることなのか、

おどけて遊んで言っていることなのか、

冗談で言っていたのかなどが分からず

明るく語る彼女に、私は何も言うことができませんでした。

 

「一人で秘密を抱えている、不安定な彼女を放っておけない」

その義務感が

何度もリピートする理由だと思います。

でも、何度も何度も彼女がいる世界へ行っても、

私は彼女の心を掴むことができません。

最後の囁くような

ぼくの一等賞を奪いに来て

が痛々しいです。

 

 

そんな二面性のある不安定で美しい彼女に魅了された私は、

 

今日もホワイトハッピーを聴き、彼女に会いに行きます。